鳥居峠(群馬・長野県境)(読み)とりいとうげ

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

鳥居峠(群馬・長野県境)
とりいとうげ

群馬県西部、吾妻(あがつま)郡嬬恋村(つまごいむら)と長野県上田市(うえだし)の県境にある峠。標高1362メートル。北の四阿(あずまや)山と南の角間(かくま)山などの火山裾合(すそあい)の鞍部(あんぶ)にあたる。古くから上野(こうずけ)国(群馬県)と信濃(しなの)国(長野県)を結ぶ大笹街道(おおざさかいどう)の重要な峠で、牛方(うしかた)、馬方(うまかた)によって相互が通じ、峠の東に古永井(こながい)、西に渋沢(しぶさわ)の麓(ふもと)集落がある。現在、国道144号の峠で、古永井付近から東は高原野菜のキャベツの栽培地域。峠は上信越高原国立公園に属する。

[村木定雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例