鯰尾(読み)なまずお

精選版 日本国語大辞典 「鯰尾」の意味・読み・例文・類語

なまず‐お なまづを【鯰尾】

〘名〙 (形状が鯰の尾に似ているところから)
① 矛や太刀などの形状の名。切先(きっさき)の部分を両刃にして平たくそらせたもの。
※三代実録‐元慶五年(881)四月二五日「槍一百八十一竿。鎌槍七十三竿。鯰尾槍一百八竿」
当世兜の鉢の形の名。鉢の頂辺(てっぺん)を細長く扁平に仕立てたもの。
※蒲生氏郷記(1644頃か)「氏郷、鯰尾の甲に鉄炮三あたる」
③ 楮(こうぞ)品種の名。〔農業全書(1697)〕

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