魚卵石(読み)ぎょらんせき(英語表記)oöelite

岩石学辞典 「魚卵石」の解説

魚卵石

球状または卵状の粒(oöeids)でできた石灰質岩石で,核の周囲に炭酸カルシウム順次に堆積して形成されたものである.同心状構造が代表的で,普通は放射状構造にはならない.核の半径よりも被覆が薄い場合には,粒子は表面的(suprficial)ウーライトと呼ばれる[Illing : 1954].ウーライト(oölite)は独立した粒子を示すものとして用いられ,岩石はウーライト(oölith)と呼ばれたが,研究者によってはoölithを独立した粒に使用している[Bertrand : 1793, Lyell : 1935, Illing : 1954, Baturst : 1971].ギリシャ語oonは卵の意味.ロエストーン(roestone)[Jameson : 1804].

魚卵石

ウーライト

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android