魏 源(読み)ぎげん

旺文社世界史事典 三訂版 「魏 源」の解説

魏 源
ぎげん

1794〜1856
清末期の学者
湖南省の人。地方官を歴任し,アヘン戦争および太平天国の乱に従軍して憂国経世の士となる。著書『海国図誌』は地理書で,西洋事情を紹介し,近代的軍備についても述べている。また清朝の政治経済史ともいうべき『聖武記』も著した。公羊 (くよう) 学者で変法思想先駆者であり,日本の幕末尊王攘夷論に影響を与えた。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

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