髪洗(読み)かみあらい

精選版 日本国語大辞典 「髪洗」の意味・読み・例文・類語

かみ‐あらい ‥あらひ【髪洗】

〘名〙
頭髪の油やよごれを洗い落とすこと。洗髪(せんぱつ)。《季・夏》→髪(かみ)洗う
浄瑠璃傾城反魂香(1708頃)中「弁けいやり手がいそがしさ〈略〉よね様達の身仕舞ふろの手洗水の髪あらひの、なべよ杓子ようすよ杵よ」
人形浄瑠璃で、人形の型の一つ。顔の前に垂れた髪を、体を起こすと同時に後ろにはね上げる動作。または、手を使ってかき上げること。
歌舞伎舞踊石橋(しゃっきょう)物で獅子の狂いに用いられる型の一つ。長い毛を前に下げて、首を左右に振ること。毛が地についたまま左右に揺れるのが髪を洗うのに似ているところからいう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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