高麗楽・狛楽(読み)こまがく

精選版 日本国語大辞典 「高麗楽・狛楽」の意味・読み・例文・類語

こま‐がく【高麗楽・狛楽】

〘名〙
① 古代の三韓楽の一つ。高句麗(こうくり)から伝来した舞楽。楽器は高麗笛(こまぶえ)弦楽器箜篌(くご)管楽器莫目(まくも)が使用される。
西大寺資財流記帳‐宝亀一一年(780)「一巻 唐楽、高麗楽、神護景雲三年」
② 日本雅楽の分類の一つ。朝鮮・渤海(ぼっかい)方面から伝来した舞楽。伴奏には篳篥(ひちりき)、高麗笛(こまぶえ)、三鼓(さんのつづみ)太鼓鉦鼓(しょうこ)の楽器を用いる。音楽だけ演奏されることはなく、常に舞楽として奏される。装束緑色を主とし、物悲しい曲風である。→右楽(うがく)
※延喜式(927)二一「凡七月上旬差官人并雑楽人等。分配左右相撲司。〈左唐楽。右高麗楽〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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