高豆蒄村(読み)こうずくむら

日本歴史地名大系 「高豆蒄村」の解説

高豆蒄村
こうずくむら

[現在地名]川西町高豆蒄

くろ川といぬ川の合流点付近に位置し、北は下小松しもこまつ村、西は中小松村。永正一六年(一五一九)三月九日の伊達稙宗安堵状案(伊達家文書)によれば、「堀内方より買地、下長井かうつくの郷之内、三町目之内、本館在家一宇」「かうつくの郷三丁目之内、管藤次郎在家之内の田五百苅并ちやうゑん在家之内左衛門三郎作の田三百苅」が大河原五郎左衛門に安堵されている。天文七年(一五三八)の段銭古帳では「十四貫六百文 かうつく」とある。同二二年の晴宗公采地下賜録によれば、「かうつくのうち」として「にしの在け」が小島石見に、「かうつくの内」として「又二郎在家」「きり田二千五百苅」が阿久津とうはく丸に、「かうつくの内」として「きくち在家」「しやう円在家」「みとへ在家」が中野常陸介に、「かうつくの内二ほりのうちのかたよりしちにとりなかし候ち、てさく千かり」が山岸けいちやう丸・同長門娘に、「かうつくの内、きり田千二百かり」「坊やしき」「五郎さゑもんや敷」が樋口十郎右衛門に下賜されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android