高根金山跡(読み)たかねきんざんあと

日本歴史地名大系 「高根金山跡」の解説

高根金山跡
たかねきんざんあと

[現在地名]朝日村高根

高根集落から北東へ約一〇キロ、鳴海なるみ山・こまヶ岳・金之丞きんのじよう山にあった。主鉱は鳴海山にあり、鳴海金山と独立してよばれることもある。開発の年代は不明、文禄(一五九二―九六)頃の瀬波郡絵図には「高根金山」とみえ、「高根村ヨリ金山ヘ六十里」と記される。元和五年(一六一九)の堀直寄書状(新潟大学蔵)によれば出雲崎代官高田小次郎が当金山見廻りに来ている。同七年の直寄書状(同蔵)では「公儀御金山」と記され、代官は鳥居七兵衛とあり、幕府直営であった。当金山は砂金鉱ですでにこの頃掘尽されていたようである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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