高平・ルート協定

山川 日本史小辞典 改訂新版 「高平・ルート協定」の解説

高平・ルート協定
たかひら・ルートきょうてい

1908年(明治41)11月30日,高平小五郎駐米大使とアメリカ国務長官ルートとの間で交換された公文。日米間の緊張を緩和し,日本の在満権益を確保し,さらに日米間の緊張を利用しようとする中国・ドイツの策動を封じることが目的とされた。太平洋方面の現状維持,中国の領土保全と中国の商工業上の機会均等などが規定された。表現があいまいで解釈疑義を生じた。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報