高巌寺(読み)こうがんじ

日本歴史地名大系 「高巌寺」の解説

高巌寺
こうがんじ

[現在地名]会津若松市中央二丁目

五之ごの町の北側にある。盛道山常勝院と号し、浄土宗。本尊阿弥陀如来。文明六年(一四七四)岌天が領主蘆名盛高の勧めによって、東黒川ひがしくろかわ館の西に一寺を建立し、初め成道山高巌寺と称した。大永二年(一五二二)領主盛舜は父盛高の位牌を当寺に安置して、蘆名家の菩提寺とし三貫文の土地を寄進し、山号を盛道山と改めた。天正一七年(一五八九)の磨上原合戦で蘆名氏が滅びた後、廃寺同然になって荒果てた。蒲生氏の帰依を得て再興し、寛永四年(一六二七)蒲生忠郷痘瘡を患って死去すると、当寺に御影堂を建てて葬った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android