高ヶ坂村(読み)こうがさかむら

日本歴史地名大系 「高ヶ坂村」の解説

高ヶ坂村
こうがさかむら

[現在地名]町田市高ヶ坂・原町田はらまちだ二―五丁目

原町田村の東にあり、北は大谷おおや村。桑樹下そうじゆか(鍬樹下)にある曹洞宗竜沢山祥雲しよううん寺は大永六年(一五二六)八月、寥堂秀廓を開山に小田原北条氏の武運長久を祈願して創立したという。北条氏虎の寄進状享保(一七一六―三六)の火災で焼失したとされる。身代り観音と称する平安中期の一木造聖観音立像があり、天台系寺院が衰微していたのを戦国期に継承したとされる。境内矢沢家墓地に文安二年(一四四五)一〇月二二日教善禅門と銘のある阿弥陀種子板碑などがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android