骨董羹(読み)こっとうこう

精選版 日本国語大辞典 「骨董羹」の意味・読み・例文・類語

こっとう‐こう ‥カウ【骨董羹】

〘名〙 魚肉野菜などをいろいろまぜた味噌雑炊(ぞうすい)。〔随筆・燕居雑話(1837)〕〔董其昌‐骨董十三説〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の骨董羹の言及

【骨董】より

…〈董〉は奥深く蔵することをいい,〈古董〉とも書かれて,愛玩すべき古物を指した。また中国では古く,細かなものを入れ混じえる意もあり,魚や野菜を種々混ぜ合わせた煮物汁を〈骨董羹〉,五目飯のような混ぜご飯を〈骨董飯〉と呼んだことが知られる。明代の文人董其昌の《骨董十三説》に,骨董と呼ぶべきものとして金,玉,書画墨跡,石印,鐫刻(せんこく),窯器,漆器,琴,剣,鏡,硯(すずり)などがあげられており,日本で用いられてきた骨董の語もおおよそこの意味に沿いながら,日本的に変容されたものというべきであろう。…

※「骨董羹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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