骨切(読み)ほねきり

精選版 日本国語大辞典 「骨切」の意味・読み・例文・類語

ほね‐きり【骨切】

〘名〙
① 骨を断ち切ること。転じて、自害すること。
浮世草子・好色染下地(1691)二「夕ぎりはむねのほどみづから刺し通して死ぬ〈略〉あっぱれ女のほねきり」
② 鱧(はも)などの魚の小骨を、身を切り離さないように細かく切り目を入れて、食べやすいようにすること。
素人庖丁‐初(1803)「このしろほね切 魚の両方よりすじかひに中ぼねまで切込み、さんせう醤油にて付やきにすべし」
③ 十分でこの上ないこと。申し分のないこと。
※俳諧・青根が峯(1698)俳諧自讚之論「芭門骨切の弟子共の上也」

ほねっ‐きり【骨切】

〘副〙 骨折りのできる限り。根限り。精いっぱい。一所懸命。ほねかぎり。
※雑俳・柳多留‐一二(1777)「ほねっ切りかせげとおぢは弐貫かし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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