馬谷城跡(読み)うまんたにじようあと

日本歴史地名大系 「馬谷城跡」の解説

馬谷城跡
うまんたにじようあと

[現在地名]白浜町富田

高瀬たかせの南東部、富田とんだ坂の麓から安居あご(日置川町)に通じる熊野街道大辺路西側の尾根、通称要害ようがい山の山頂にある。標高一八〇メートル。日置ひき川流域を中心に勢力を振るっていた安宅氏の富田川筋への進出拠点として、明応三年(一四九四)家臣の吉田春秀に築かせたと伝える。文化五年(一八〇八)の風土記新御撰ニ付御尋之品書上帳(宮野家蔵)に「城主并時代相分不申候、村中より道法三丁程東ニ当リ申候、上段東西拾壱間程、南北五間程、下段東西七間程、南北四間程」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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