香・聞(読み)かがゆ

精選版 日本国語大辞典 「香・聞」の意味・読み・例文・類語

かが・ゆ【香・聞】

〘自ヤ下二〙 (動詞かぐ(嗅)」の未然形自発助動詞「ゆ」の付いてできた語) かおりがあたりにただよう。→かかえる(香)
※漢書楊雄伝天暦二年点(948)「芳しきこと酷烈として聞(カカユル)こと莫し」
今昔(1120頃か)五「身の肉(くさ)くして其の香遠く香がゆ」
[補注]「かかえる(香)」の項の挙例蜻蛉‐下」に見られる「かかえ」の語形をめぐって、「かかふ」の連用形と見なす説がある一方で、逆にこれを「かがゆ」の連用形と見なし、さらには、「かかへ」を「かかえ」のハ行転呼音への誤った回帰とする説もある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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