香々美中村(読み)かがみなかむら

日本歴史地名大系 「香々美中村」の解説

香々美中村
かがみなかむら

[現在地名]鏡野町香々美

香々美川左岸に位置し、東は西田辺にしたなべ(現津山市)、西は寺和田てらわだ村・市場いちば村、南は公法田くほうでん村、北は藤屋とうや村に接する平地村落。中世は香々美庄(香美庄)のうちで、貞和三年(一三四七)六月二四日の刑部守延譲状(広峯文書)に「カヽミ」とあり、播磨国広峯ひろみね神社(現兵庫県姫路市)の檀那地であったことがわかる。広峯神社の社家の一つである肥塚家に残る文書のうち、年月日未詳の檀那村書にも「かゝミ村之内 とうたう村ノひこゑもん」が記される。永禄九年(一五六六)正月一一日の斎藤親実感状(美作古簡集)によれば、太田新九郎は「三星表」での戦の勲功賞として「香々美地蔵院之内則延名」を与えられている。正保郷帳に香々美村とあり、高三九七石余、うち田方三二九石余・畑方六七石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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