飛檐・飛簷(読み)ひえん

精選版 日本国語大辞典 「飛檐・飛簷」の意味・読み・例文・類語

ひ‐えん【飛檐・飛簷】

〘名〙
延喜式(927)三四「工七十人 無飛檐者減七人
② 高くそり上がった軒(のき)。高い軒。飛宇(ひう)
即興詩人(1901)〈森鴎外訳〉初舞台「飛簷傑閣隙間なく立ち並びて」 〔張衡‐西京賦〕
仏殿内陣に接する両側の部屋。転じて、浄土真宗では、本山法会でここにすわることを許された末寺格式を示すのに用いる。
※俳諧・大坂檀林桜千句(1678)第三「春の海移りて青き畳割〈益友〉 ひゑん中間のひかりいさよふ〈本秋〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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