頭を出す（読み）あたまをだす

精選版 日本国語大辞典

あたま【頭】 を 出(だ)す

① 姿を見せる。顔を出す。かくれていたものが現われる。

※東京年中行事（1911）〈若月紫蘭〉十一月暦「始めて此麽(こんな)席に頭(アタマ)を出(ダ)すと云ふ方が多いので」

※ブルジョア（1930）〈芹沢光治良〉四「打ち明け癖が頭を出した」

② 勢力を得たり、能力を発揮したりなどして人から認められるようになる。頭角を現わす。台頭する。

※社会百面相（1902）〈内田魯庵〉猟官「少しでも社会(よのなか)へ頭角(アタマ)を出す工風をして呉れれば好いのですが」

出典　精選版 日本国語大辞典