頑癬・田虫(読み)たむし

精選版 日本国語大辞典 「頑癬・田虫」の意味・読み・例文・類語

た‐むし【頑癬・田虫】

〘名〙
白癬(はくせん)の俗称。白癬菌というカビ一種により起こる皮膚疾患で、「みずむし」「いんきん」と同じ病原菌による。顔面躯幹四肢に円形小紅斑を作るものを「ぜにたむし」、陰部に生じるものを「いんきん」と俗称する。銭瘡(ぜにがさ)銭虫(ぜにむし)。〔文明本節用集(室町中)〕
② (①が身体に寄生しながら蔓延するところから) 親類縁者のあいだを寄食して回る人のたとえ。
※雑俳・あかゑぼし(1702)「すっぺりと・村のたむしは時斎坊」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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