鞭・笞・策(読み)むち

精選版 日本国語大辞典 「鞭・笞・策」の意味・読み・例文・類語

むち【鞭・笞・策】

〘名〙
① 馬などを打って進ませるための、竹または革製の細長い杖。
書紀(720)神功皇后摂政前(寛文版訓)「忍て梳鞭(くしムチ)の貢(みつぎ)を廃めば」
② 人や動物を打ったり、人に物をさし示したりするのに用いる細長い棒。
霊異記(810‐824)中「熊葛の韃(ムチ)以て一遍(ひとたび)打つ。打つ韃に肉著く。〈国会図書館本訓釈 韃 ムチ〉」
③ 人を叱咤(しった)激励したりするためのことばや行為。
疑惑(1913)〈近松秋江〉「その頃盛んに自己に鞭を加へてゐた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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