面無さ(読み)おもなさ

精選版 日本国語大辞典 「面無さ」の意味・読み・例文・類語

おもな‐さ【面無さ】

〘名〙 (形容詞「おもなし」の語幹接尾語「さ」の付いたもの)
① 恥知らずなこと。また、その度合
紫式部日記(1010頃か)寛弘五年一一月二二日「今より後のおもなさは、ただ馴れに馴れすぎ、ひたおもてならむもやすしかしと」
② 面目ないこと。また、その度合。
読本椿説弓張月(1807‐11)後「さればはじめより聞えしらし、事の整はざるときは、悲しみ却(かへって)ふかからんかとおもひしゆゑ、いはでしられし面(オモ)なさよ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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