静安寺(読み)せいあんじ

世界の観光地名がわかる事典 「静安寺」の解説

せいあんじ【静安寺】

中国の上海の南京西路に面して建つ古刹(こさつ)。三国時代に呉の孫権によって建立され、唐代に「永泰禅寺」と改称されて、北宋時代に「静安寺」と名づけられた。本堂にあたる大雄宝殿は、1984年に再建された。境内には「赤鳥山門」や「天王殿」、「功徳殿」、「方丈室」があり、方丈室には真言宗の壇場が新築されている。境内のおもな文物は、明代の洪武大鐘、南北朝時期の石彫刻の仏像、雲漢昭回の石碑などである。精進料理も有名で、名物料理としては茄子汁で味つけされた車海老や青梅油揚げなどがある。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android