青海川村(読み)おうみがわむら

日本歴史地名大系 「青海川村」の解説

青海川村
おうみがわむら

[現在地名]柏崎市青海川

頸城くびき・刈羽両郡の郡境で頸城郡側の村。刈羽郡鯨波くじらなみ宿から頸城郡鉢崎はつさき宿の間の北陸道の難所にあたる。文明一八年(一四八六)道興准后の「廻国雑記」に「あふみ川」と記す。御館の乱の末期の天正七年(一五七九)二月一四日の旗持はたもち城将佐野清左衛門宛上杉景勝書状(西沢徳太郎氏蔵)によると、当地の青海川図書助が景勝方に転じた。景勝はこれを賞して図書助へ「堀川分并尾崎分」の給地を約束している(同年月日上杉景勝書状「歴代古案」)。文禄(一五九二―九六)頃の頸城郡絵図に「あふミ川村」と記し、知行人山浦氏、地味下、本納四・五五石、縄高四・九六七石、役家数四・人数二一とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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