青壮年に多い精巣腫瘍(読み)せいそうねんにおおいせいそうしゅよう

家庭医学館 「青壮年に多い精巣腫瘍」の解説

せいそうねんにおおいせいそうしゅよう【青壮年に多い精巣腫瘍】

 精巣腫瘍は男性の全悪性腫瘍の1~2%とまれな腫瘍ですが、ほとんどが悪性の腫瘍で、泌尿器科(ひにょうきか)領域では唯一、将来ある青壮年男子に好発します。
 日本での20~35歳の男性のがんによる死亡集計では、精巣悪性腫瘍は第5位です。また、最近20年ほどのがん化学療法の進歩で、進行がんでも治癒(ちゆ)が期待できるほどになった腫瘍でもあります。
 出生時に精巣が陰嚢(いんのう)までおりていない停留精巣(ていりゅうせいそう)(「停留精巣(停留睾丸)」)の人には、ふつうの人に比べて3~14倍も精巣腫瘍が発生しやすく、停留精巣ではない反対側の精巣から発生することもあります。

出典 小学館家庭医学館について 情報