零陵香(読み)れいりょうこう

精選版 日本国語大辞典 「零陵香」の意味・読み・例文・類語

れいりょう‐こう ‥カウ【零陵香】

〘名〙 マメ科一年草。ヨーロッパ中部および南部原産で、薬用に栽培する。高さ三〇~六〇センチメートル。葉は、広披針形ないし卵円形の三小葉からなる。夏、梢上の葉腋ごとに花柄を出し、その先に淡紫色の小蝶形花を球状につける。全草を乾燥したものは佳香があり、チーズやパンの香り付けに用いるほか緩和剤などとする。
※大安寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年(747)「合零陵香壱斤陸両」 〔本草綱目‐草部・薫草零陵香・集解

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