雲離(読み)くもばなれ

精選版 日本国語大辞典 「雲離」の意味・読み・例文・類語

くも‐ばなれ【雲離】

〘名〙
① 雲が遠くへ離れて行くこと。
② 雲が切れること。雲ぎれ。
浮世草子懐硯(1687)二「せめてあの月にかかる雲ばなれはやくは、壱人なりとも顔(つら)見しって」

くも‐ばな・る【雲離】

〘自ラ下二〙 雲が遠く離れてゆく。人が遠くへ離れてゆくことにたとえる。
古事記(712)下・歌謡大和へに 西風吹き上げて 玖毛婆那礼(クモバナレ) 退(そ)き居りとも 我忘れめや」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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