雲居の桜(読み)クモイノサクラ

デジタル大辞泉 「雲居の桜」の意味・読み・例文・類語

くもい‐の‐さくら〔くもゐ‐〕【雲居の桜】

宮中にある桜。
吉野山世尊寺近くにあったという桜。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「雲居の桜」の意味・読み・例文・類語

くもい【雲居】 の 桜(さくら)

[一] 宮中の桜。皇居にある桜。南殿紫宸殿)の桜をいうことが多い。
金葉(1124‐27)雑上・五一六「山吹も同じかざしの花なれど雲井の桜なほぞ恋しき〈藤原惟信〉」
[二] 後醍醐天皇行宮(あんぐう)が吉野山に設けられた当時、世尊寺の近くにあった桜の名。くもいざくら。
新葉(1381)春下・八四「吉野山雲井の桜君が代にあふべきはるや契りおきけむ〈北畠親房〉」

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