雨羽織(読み)アマバオリ

デジタル大辞泉 「雨羽織」の意味・読み・例文・類語

あま‐ばおり【雨羽織】

雨降りのときに着る、ラシャ木綿などの羽織雨胴服あまどうふく

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精選版 日本国語大辞典 「雨羽織」の意味・読み・例文・類語

あま‐ばおり【雨羽織】

〘名〙 雨のときに着るラシャ、木綿などの羽織。雨胴服(あまどうふく)
※俳諧・毛吹草(1638)五「元日雨ふりければ 春のけふきたる霞や雨ばおり〈一正〉」
浮世草子武道伝来記(1687)八「宿を出(いで)さまに時雨のしたれば雨羽織(アマハヲリ)着ながら頭巾ふかく被(かぶ)り」

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世界大百科事典(旧版)内の雨羽織の言及

【コート】より

…【池田 孝江】
[和装のコート]
 防寒・防雨上の外衣としては,江戸時代に入ってから用いられていた袖のついた前を打ち合わせる形式のものと,古来より用いられていたみの(蓑)のような袖のないマント形式のものがある。前者は雨羽織,じうりん,木綿合羽などと呼び胴服から起こった。ラシャ,琥珀(こはく),斜子(ななこ)織,芭蕉布などで作られ,袖合羽,長合羽,半合羽,鷹匠合羽などがあった(合羽)。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」