難波(なんば)(読み)なんば

日本大百科全書(ニッポニカ) 「難波(なんば)」の意味・わかりやすい解説

難波(なんば)
なんば

大阪市の中央区、浪速区(なにわく)にわたり、南海電気鉄道難波駅一帯の地。隣接する道頓堀(どうとんぼり)、千日前(せんにちまえ)とともに「ミナミ」と称される繁華街をつくる。1885年(明治18)阪堺(はんかい)鉄道(現、南海電鉄)が開通して以来発展した。現在、近畿日本鉄道や地下鉄も通じ、さらに西側には関西本線(大和路線)のJR難波駅もあり、交通の一大中心地。難波高島屋をはじめ、南に府立体育館、北に新歌舞伎座(しんかぶきざ)などがあり、娯楽街、飲食店街をなし、「なんばシティ」「なんばウォーク(旧称、虹(にじ)のまち)」の地下商店街がある。大阪球場があったが、1998年(平成10)に廃止となり、跡地にはオフィスビルなどの商業複合施設「なんばパークス」がつくられている。

[位野木壽一]

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