雛錫杖科(読み)ひなのしゃくじょうか

精選版 日本国語大辞典 「雛錫杖科」の意味・読み・例文・類語

ひなのしゃくじょう‐か ひなのシャクヂャウクヮ【雛錫杖科】

〘名〙 単子葉植物の科名。一七属約一二五種が知られ、熱帯および亜熱帯を中心に分布する。一年草または多年草で、しばしば腐生する。葉は退化していて鱗片葉が互生または輪生する。花はただ一個頂生する場合が多く、両性で放射相称か時に左右相称。六個の花被は合生して筒状になり三または六翼があるか、付属体となっている。雄しべは通常三個、時に六個で筒状花被の途中から生ずるが、時には花糸が極端に短くなっている。子房下位で三室または一室、中に多数の胚珠がある。果実は通常蒴果(さっか)。時に多肉になる。三つの亜群が認められるが、タヌキノショクダイなど、花被が合生して壺状になり、壺の口に当たるところが肥厚する一亜群を、独立の科として扱う場合がある。日本には他に数種が自生する。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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