隠文(読み)いんもん

精選版 日本国語大辞典 「隠文」の意味・読み・例文・類語

いん‐もん【隠文】

〘名〙
① はっきりとは見えない文様。また、その織物
② 図様を線刻した毛彫り。石帯の銙(か)などに用いる。
延喜式(927)四一「凡紀伊石帯隠文王者、及定槢石帯参議已上、刻鏤金銀帯及唐帯、五位已上並聴著用

かくし‐ぶみ【隠文】

〘名〙
① 人に知られないようにして届ける手紙。秘密の手紙。
曾我物語(南北朝頃)八「恋路にまよふかくし文、やる者こそ主候ふよ」
匿名の手紙。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android