階級投票(読み)かいきゅうとうひょう(英語表記)class voting

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「階級投票」の意味・わかりやすい解説

階級投票
かいきゅうとうひょう
class voting

クラス・ボーティング。有権者が自分の属する階級 (または階層) に従って投票すること。たとえば,労働者階級や低所得層の有権者は,社会党共産党といった左翼政党に投票し,上・中流階級または富裕なエリート層は,保守政党に投票するといったパターンの投票行動を指す。しかし特に 1970年代以降の西欧や日本においては,高学歴で高所得層が進歩的な考えを持ち,福祉や環境問題を重視する革新的な政党を支持する場合も多くなってきており,「脱階級政党の時代」と呼ばれるようになった。したがって,階級投票は現象としては弱まりつつある投票行動の一形態である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android