陽春白雪(読み)ようしゅんはくせつ

精選版 日本国語大辞典 「陽春白雪」の意味・読み・例文・類語

ようしゅんはくせつ ヤウシュンハクセツ【陽春白雪】

昔、中国の楚で最も高尚とされた歌曲。また、「陽春白雪の曲に和する者少なし」などといって、すぐれた人の言行凡人には理解されにくいことにたとえていう。陽春。
明衡往来(11C中か)下末「藤亜相之艷詞甚以秀逸、欲褒誉之篇其憚。陽春白雪之曲、唱和者寡」
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉五「陽春白雪の詩には和するもの少なしの喩も古い昔からある事だ」 〔宋玉‐対楚王問〕

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