陽山御殿跡(読み)ようざんごてんあと

日本歴史地名大系 「陽山御殿跡」の解説

陽山御殿跡
ようざんごてんあと

[現在地名]粉河町東野

東野ひがしの北部の丘陵地にあり、紀州徳川氏初代頼宣の隠居所跡と伝える。「続風土記」に「村の北五町許にあり、登り一町半許、葛城嶺の山足堤の如く南の方に指出て岡をなしたるを陽山といふ、陽山の上平坦なる所東西一町半許、南北三町許、北の方に堀切あり、其平坦の所に御殿御造営あり、寛文七年南竜公御隠居の後此地に移り住ませ給ふ、陽山の側に諸士の邸宅を賜はるへきにて地割もありける」と記すが、一、二年後に方位の隔りが生じたので別に紀ノ川河口のみなと(現和歌山市)に別邸を建て移ったとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android