デジタル大辞泉
「長門印籠」の意味・読み・例文・類語
ながと‐いんろう【長▽門印籠】
1 《秋月長門守の屋敷から作り出されたところから》牛・馬の皮に黒漆を塗って作った印籠。薬を保存するのに適した。
2 《1が蓋と身とがぴったり合うところから》二人の仲がしっくりいくことのたとえ。
「まあ二、三年して顔も直し脇詰めたらしっくりの―」〈浄・鑓の権三〉
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ながと‐いんろう【長門印籠】
〘名〙
① 牛または馬の
撓革(いためがわ)で作った黒漆塗りの細長い印籠。秋月長門守の屋敷で作られたところからの名。薬入れに用いた。
② (①の蓋と身がしっくり合うところから) 二人の間がぴったりあうこと、似合いの
夫婦仲であることのたとえ。
※
歌謡・松の
落葉(1710)五・わすれがたき「君としめよてぬる
手枕は、長門印籠
(ナガトインロ)ぢゃなけれども、ぐわいがよかろと」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報