長者原遺跡(読み)ちようじやはらいせき

日本歴史地名大系 「長者原遺跡」の解説

長者原遺跡
ちようじやはらいせき

[現在地名]緑区荏田町 富士塚

早淵はやぶち川と谷本やもと川に挟まれた地域の中ほどに位置する。北に向かって突出する標高四〇―四七メートルの二つの舌状台地にある。遺跡名はこの辺りが通称「ちょうじゃはら」とよばれていたことに由来する。「風土記稿」に、荏田えだ村の小字名として長者丸ちようじやまるがみえ、これが現在の長者原に相当すると思われる。

昭和五四年(一九七九)から同五六年にかけて実施した発掘調査によって、縄文前期から平安時代に至る集落跡であって、さらに奈良・平安時代の官衙跡と考えられる遺構があることも判明した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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