鏡汁(読み)かがみじる

精選版 日本国語大辞典 「鏡汁」の意味・読み・例文・類語

かがみ‐じる【鏡汁】

〘名〙
① 鏡のように自分の顔が映るほど薄い汁。
※玉塵抄(1563)九「無菜なかかみ汁の膳にむかうてはまいをしわむるぞ」
談義本・八景聞取法問(1754)四「家来供迄鏡汁(カガミジル)を吸はせて溜めたれば」
② 武道場などで、一月一一日に門弟たちに食べさせるために、正月に飾った鏡餠を入れて作る雑煮
狂歌徳和歌後万載集(1785)一「鏡汁のつまともなさめ山鳥のおろぬきそむるけふの若葉は」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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