錦天満神社(読み)にしきてんまんじんじや

日本歴史地名大系 「錦天満神社」の解説

錦天満神社
にしきてんまんじんじや

[現在地名]中京区中之町

新京極しんきようごく通東側、錦小路にしきこうじ通の行当りに鎮座祭神天満天神。旧村社。伝承によれば、長保年間(九九九―一〇〇四)菅原道真の旧邸菅原院の旧殿を源融の遺跡六条河原かわら(現京都市下京区)に移し、歓喜かんき寺としたが、その折道真の霊を祀って鎮守社とし、正安元年(一二九九)には時宗善導ぜんどう寺を併せ歓喜光かんきこう寺としたと伝える。その後の経緯は不明であるが、天正年間(一五七三―九二)豊臣秀吉の命によって歓喜光寺が四条京極(現中京区)に移され、寺地内に祀られていた天満宮社が錦小路通の東端に位置したところから、錦天満宮と称された(坊目誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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