錐揉(読み)きりもみ

精選版 日本国語大辞典 「錐揉」の意味・読み・例文・類語

きり‐もみ【錐揉】

〘名〙
きり両手でもみ回しながら穴をあけること。〔観智院本名義抄(1241)〕
咄本・枝珊瑚珠(1690)二「あたまにきりもみをせよといわれて」
② 「きりもみこうか(錐揉降下)」の略。〔新語新知識(1934)〕
鉄砲の的(まと)中心をいう。
翁問答(1650)下「いなとみはうつごとにきりもみにあたり、初心の人はかくをもうちはづすばかりなり」

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