銀鉤(読み)ギンコウ

デジタル大辞泉 「銀鉤」の意味・読み・例文・類語

ぎん‐こう【銀×鉤】

銀のかぎ銀製の釣り針。また、銀製のすだれかけ。
書の筆法の一。また、巧みな書の形容
新月をたとえていう語。

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精選版 日本国語大辞典 「銀鉤」の意味・読み・例文・類語

ぎん‐こう【銀鉤】

〘名〙
① 銀のすだれかけ。〔唐太宗‐賦簾詩〕
② 書で、筆法の一つ。また、巧みな書をいう。
異制庭訓往来(14C中)「唐朝王羲之有懸針、垂露回鸞、返散、銀鈎、銕画、魚鱗、虎爪之八様」 〔王僧虔‐論書〕
③ 銀製の釣り針。〔劉孝綽‐釣竿篇〕
④ 新月をたとえていう語。
※新撰朗詠(12C前)上「月蘋藻に沈む、銀鈎の影 風松杉に触る、玉軫の声〈島田忠臣〉」 〔張子容‐璧池望秋月詩〕

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