鈴鹿駅(読み)すずかのえき

日本歴史地名大系 「鈴鹿駅」の解説

鈴鹿駅
すずかのえき

古代から中世における東海道駅名。東海道が伊賀越であった頃は鈴鹿川右岸の現古厩ふるまや、仁和二年(八八六)鈴鹿峠越に移ってからは左岸の現新所しんじよ宿屋しゆくやが比定地とされる。大化改新の詔によって設置されたとみられる。「和名抄」鈴鹿郡七郷の一つに駅家うまや郷があるが(高山寺本にはない)、これは伊賀越の頃の郷名として、古厩を中心とする地域と考えられている。「延喜式」(兵部省)の「伊勢国駅馬」のうちに「鈴鹿廿疋」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android