鈴屋村(読み)すずやむら

日本歴史地名大系 「鈴屋村」の解説

鈴屋村
すずやむら

[現在地名]防府市大字鈴屋

佐波さば川の右岸(西岸)山口尾やまぐちお(四八六・六メートル)の東南麓の村で、集落佐波川のつくる沖積地に散在する。東対岸は真尾まなお村、佐波川上流は奈美なみ村であるが、下流隣村の上右田かみみぎた村とは、八幡はちまん(三二四・三メートル)の東南に張り出した尾根で境される。萩藩領で三田尻宰判に属する。

天文二二年(一五五三)二月一九日付の真尾光明寺所蔵文書に「松尾山大坊領同所々抱分事」として「鈴屋村」の名がみえる。

鈴屋村
すずやむら

[現在地名]輪島市町野町鈴屋まちのまちすずや

広江ひろえ村の東に位置。南は鈴屋川を挟んで粟蔵あわぐら村。天正四年(一五七六)一一月の下町野庄岩蔵年貢米上成算用状(上時国家文書)に「鈴屋紺屋」「鈴屋行友」の名が載る。同一四年七月六日付の前年分の年貢算用状(同文書)に「下町野之内 粟蔵鈴屋」とみえ、高は一六〇俵余で、うち荒三〇俵余、残高一二九俵余のうち三八俵余は年貢免除。定納分九〇俵余のうち三〇俵余は長意分で六〇俵余が台所入。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報