釜房湖(読み)かまふさこ

日本歴史地名大系 「釜房湖」の解説

釜房湖
かまふさこ

川崎町の東部にある人造湖。昭和四五年(一九七〇)に完成した釜房ダムにより、釜房山北麓の碁石ごいし川狭窄部をせき止めてできたもので、湛水面積約三九〇ヘクタール。碁石川に合流していたまえ川・きた川・太郎たろう川の三川は直接当湖に流入する形となった。ダムからの湛水延長は前川筋で約四・七キロ、北川筋で約四キロに及ぶ。水没面積のうち水田は一六五ヘクタール、畑は八六ヘクタール、宅地は一六ヘクタールであり、山林原野の占める比率が低い。小野中組おのなかぐみ小松倉こまつくら下石丸しもいしまる小沢おざわなどの集落、約一八〇戸は完全に水没。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「釜房湖」の解説

釜房湖

宮城県柴田郡川崎町の名取川水系碁石川にある釜房ダムのダム湖一帯は「国営みちのく杜の湖畔公園」となっている。2005年、財団法人水源地環境センターによりダム湖百選に選定された。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の釜房湖の言及

【川崎[町]】より

…北蔵王東麓は蔵王国定公園に含まれ,仙台藩主の湯治場であった青根温泉や峨々温泉があり,1962年の蔵王エコーラインの開通によって観光客がふえた。70年には碁石川に仙台市の上水源として釜房ダム(釜房湖)がつくられ,90年には山形自動車道宮城川崎インターチェンジが開通して,仙台近郊の行楽地となっている。【千葉 立也】。…

※「釜房湖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」