釜の蓋の開く日（読み）かまのふたのあくひ

精選版 日本国語大辞典

かま【釜】 の 蓋(ふた)の開(あ)く日(ひ)

正月と盆の一六日をいう。この日には地獄の鬼も仕事を休み、人を煮る釜の蓋があけられるという。この日は藪(やぶ)入りで、年季奉公の丁稚(でっち)や小僧などに一日の休暇が与えられる。

※雑俳・柳多留‐六一（1812）「釜のふた明く日にさざいにへこぼれ」

出典　精選版 日本国語大辞典