釘付(読み)くぎづけ

精選版 日本国語大辞典 「釘付」の意味・読み・例文・類語

くぎ‐づけ【釘付】

〘名〙
① 釘で打ち付けて物を動かないように固定すること。また、釘で打ち付けてふたが開かないようにすること。釘締め
平家(13C前)一一「其の頸(くび)をば、〈略〉釘づけにこそかけたりけれ」
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉五「釘付けにした箱が大事さうに置いてある」
② 釘を打ち付けたように動きのとれないようにすること。また、その状態。
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二「暫らくの間釘付けに逢ったやうに立在(たたずん)でゐたが」
江戸時代庶民に科した刑罰。三〇日から一〇〇日間、門戸を釘で打ち付けて休業、謹慎させること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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