金間村(読み)きんまむら

日本歴史地名大系 「金間村」の解説

金間村
きんまむら

[現在地名]河内村金間

板尾いたお村の南、直海谷のみだに川沿いに位置し、南にかさ(八六五・四メートル)がある。集落は同川河岸段丘上の三ヵ所にあり、明治初期までそれぞれ下流部から金間(現在の下金間)小谷おだんまたは古谷沢ざわで(現在の中金間)、なんこら(現在の上金間)とよばれた(三州志・河内村史)。金間右衛門屋敷跡や同古戦場が伝えられ、往古金間右衛門が居住したのが村名由来という(加賀志徴)一説に、金間氏は一向一揆時代の門徒衆ともいわれる。慶長四年(一五九九)の前田利家知行宛行状(県立歴史博物館蔵)に村名がみえ、知行高六三俵。正保郷帳では高九四石余、畑方六町二反余。寛文一〇年(一六七〇)の村御印(金間区有文書)の高九九石、免三ツ三歩、小物成は山役一六三匁・炭役二四匁・川役一一匁。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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