野風俗(読み)ノフズ

デジタル大辞泉 「野風俗」の意味・読み・例文・類語

の‐ふず【野風俗】

[名・形動ナリ]《「のふうぞく(野風俗)」の音変化》無作法であること。図太くいばっていること。また、そのさま。のふうぞう。
「世をはばからぬ―の友を集め」〈浮・万金丹・五〉

の‐ふうぞく【野風俗】

風俗のいやしいこと。また、無作法であること。〈諺草〉

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精選版 日本国語大辞典 「野風俗」の意味・読み・例文・類語

の‐ふず【野風俗】

〘名〙 (形動) (「のふうぞく(野風俗)」が「のふうぞう」、「のふうず」と変わり、さらにそれが変化した語) 無作法であること。図太いこと。傲慢(ごうまん)なこと。横着なこと。なげやりなこと。また、そのさま。
※茶屋諸分調方記(1693)一〇「もの事のふずにすれば〈略〉そのくせなをらぬものなり」
※浄瑠璃・義経千本桜(1747)四「今迄のふずな百性共逆様に這かがめば」

の‐ふうず【野風俗】

評判記・姿記評林(1700)序「早晩(いつし)か野良界に遊恣(のめり)をかへし能風図(ノフウヅ)の外にいづることを得て」

の‐ふうぞく【野風俗】

〘名〙 粗野で下品なこと。また、横着なこと。のふず。〔諺草(1699)〕

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