酸鼻・惨鼻(読み)さんび

精選版 日本国語大辞典 「酸鼻・惨鼻」の意味・読み・例文・類語

さん‐び【酸鼻・惨鼻】

〘名〙 ひどく心を痛めて、悲しむこと。また、いたましくむごたらしいさま。「酸鼻の極(きわみ)
経国集(827)一・和和少輔鶺鴒賦〈仲雄王〉「貧生之養母、見之増悲、寡婦之提孩対之酸鼻」
堕落(1965)〈高橋和巳〉四「現実の酸鼻ゆえに、土地によってその姿の特にかわることもない星の光のみが、記憶として残るのだ」 〔漢書‐鮑宣伝〕

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