酒部村(読み)さかべむら

日本歴史地名大系 「酒部村」の解説

酒部村
さかべむら

田屋たや南部紀ノ川北岸の地にあったと考えられる古代の村。貞観三年(八六一)二月二五日付直川郷墾田売券(神宮文庫蔵)は「紀伊国名草郡真川郷酒部村」一町九段余の売渡状であるが、酒部村は直川のうがわ郷内にあり、当時の刀禰などの在郷官人や郡司姓名が知られる。また一筆ごとの四至に川・古川・溝等が記され、水利に恵まれた豊かな村であったと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android