郷照寺(読み)ごうしようじ

日本歴史地名大系 「郷照寺」の解説

郷照寺
ごうしようじ

[現在地名]宇多津町 西町東

市街地の西のはずれ、あおノ山の北東麓山腹にある。時宗、仏光山広徳院と号し、本尊は木造阿弥陀如来坐像(県指定文化財)道場どうじよう寺ともいい、江照寺とも書かれた。四国霊場八十八ヵ所の第七八番札所。御詠歌は「踊りはね念仏申す道場寺拍子をそろえ鐘を打つなり」。

仁治四年(一二四三)紀州高野山の道範が配流されて止住することになった宇多津の寺は、「南海流浪記」に「在家五六丁許引上リテ、堂舎一宇僧房少々有所」で、「此所地形殊勝、望東孤山夜月、勧月輪之思、顧西遠島含夕日、催日想観之心、後松山聳海中、至前湖満時砌近指入ル」と記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「郷照寺」の解説

郷照寺

香川県綾歌郡宇多津町、青ノ山の麓にある寺院。時宗。山号は仏光山、院号は広徳院。本尊は阿弥陀如来。古くは道場寺と称した。弘法大師厄除けを誓願したと伝わり、「うたづ大師」とも呼ばれる。四国八十八ヶ所霊場第78番札所。

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